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  • 2023/03/08

3月8日

昨日南吉文学散歩に行った4年生、今日は南吉記念館の館長さんが学校に来てくださって、南吉さんの出前授業を行いました。

「ごんぎつね」のお話は、昭和31年に初めて教科書に掲載され、昭和55年からは全ての教科書に載るようになりました。今では約7000万人の人が学校で「ごんぎつね」の勉強をしたことになります。

始めに、こんなにたくさんの人に愛される「ごんぎつね」の作者、新美南吉さんの生涯について教えてくださいました。

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南吉さんのお話は、世界中でも読まれています。特に中国で人気で、「去年の木」というお話は中国の教科書に載っていたこともあります。

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南吉さんはとても勉強がよくできたので、普通なら進学はしないところを、学校の先生たちがお父さんにお願いして中学校に進むことできました。中学校でも成績はトップクラスでした。卒業して師範学校を受験したのですが、体格検査で不合格になりました。それで代用教員として岩滑小学校に行き、2年生の担任になりました。教室ではこどもたちに自分がつくったおはなしを読み聞かせていたそうです。その中に「ごんぎつね」もありました。

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南吉さんは短い生涯の中で、つらいこともかなしいこともたくさん経験しました。中学生の時、日記にこんなことを書いています。「やはり、ストーリィには悲哀がなくてはならない。悲哀は愛に変わる」南吉さんは、悲しい思いをしたからこそ、相手の優しさに気付くことができ、自分が優しくなれると思っていたのではないでしょうか。

 

2時間目には、ごんぎつねに出てくるいろんな道具を見せていただきました。

これははりきりあみです。昨日みんなが見た「矢勝川」で兵十が魚を捕るのに使っていました。

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おっかあの葬式の行列のところで使っていた鐘です。ちなみにたたくこの棒、何かの形に似ていませんか?「ハンマーヘッドシャークだ!」

ハンマーヘッドシャークの日本の名前はシュモクザメといいます。この棒の名前である「撞木」から名前がついたんですよ。

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木魚もたたかせてもらいました。

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火縄銃も持たせてもらいました。思ったよりも重くてびっくりしました。

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昨日、今日と体験したことを頭に置いてもう一度ごんぎつねを読んでみると、前読んだときとはちょっと違って、お話に出てくるものや場所を具体的に想像しながらお話の世界を楽しむことができるようになりますね。

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